自社プラモへの道!Learning injection molding
2025/04/21
プラモデルを作る基礎技術「射出成型」の勉強のため、大分県立工科短期大学校(大分県中津市)へ出張しました。学校情報はコチラ→大分県立工科短期大学校
コースは機械・電気・建築とありますが、私共は機械、いわゆる生産技術を扱うコースを訪問。製造系の即戦力を育てるコースです。
写真には出せませんが、構内にはおびただしい数の設備が並んでおり、一流企業なみのラインナップ。
設備から放たれる機械油のにおいをかぐと、パブロフの条件反射で実家のような懐かしさを感じると同時に仕事へのスイッチが入ります。
弊社の成型は3Dプリントがメインであり、過去の経験で機械加工をかじっている程度ですので、
射出技術とはどんなものなのか?丸1日講義を受けてきました。一言、「おもしろすぎだぜ!射出の成型かよ!」。
写真は、テスト用金型を使って成型トライを6条件で行ったもの。
一つずつ機械パラメータを変更していき、樹脂プレートの良品変化を確認しました。
例えば一番左などは、ヒケが大きく発生しています。充填時の樹脂に十分な量・圧力が足りておらず収縮してしまったのです。
最近のプラモデルで、こんなに盛大なヒケは見たことがありません。
それは製造者が少しでも良い物をお客様に届けるという強い意志で、品質を作りこんできた結果なんですね。
しかもプラモのランナーはこんな単純な形じゃない。匠職人のカンコツによる条件出しは凄まじい技量の賜物です。
が、設備や金型にセンサーを取り付け、データを見て内部で起きていることを可視化し、技術的に現象を解明して、
課題を論理的に解決する。これが本当に面白い。そこにあるのは上っ面ではない、本物のモノづくり技術です。
射出成型を行う企業は無数にあるので、いわゆるレッドオーシャン※に違いありませんが、手の内化する価値を十分感じた1日でした。
※レッドオーシャン・・・競争が激しい既存市場のこと。
最後に、訪問を許可していただいた大分県立工科短期大学校の方々、
そして熱すぎる想いで講義をしてくださった遠藤宏光教授に心より感謝いたします。
余談:唐揚げ好きの弊社社長が教授におすすめの中津唐揚げを聞きましたところ、下記通販をご紹介いただきました。みんなで食べるぞ!